長月№9
長月№9
9月もあと少しとなって来ますと、いよいよ衣替えの季節ですね。日本の四季に合わせて、6月1日と、10月1日に設けられて居りますが、近頃の異常気象で、昔ほど期日を言われなくなっているようで、助かる時も有ります。何故なら、此処のところの日本の天気は、一昔前と違って、一旦降り出すと亜熱帯地域のスコールよりも雨量が多いのではないかと思う程だったり、9月も下旬になったにもかかわらず、真夏日になろうかというような気温の日々が続いたりと、必ずしも、季節らしさを感じることが出来ない事も多くなって来ていますね。これも、地球温暖化が原因とよく耳に致しますが、この先、何十年後、何百年後、地球はどうなっているのか!とても心配ですね。
元々「衣替え」は、平安時代(794年~1185年)に中国の風習を取り入れた宮中行事が由来とされています。
中国では、旧暦の4月1日に冬から夏の衣類に、10月1日に夏から冬の衣類に替える風習がありました。日本でも、此の風習を取り入れ「更衣(こうい)」と呼んだそうです。
ただ、「更衣(こうい)」は天皇に仕える女官の職名で使われていました。紛らわしい事も有り、「衣替え(ころもがえ)」と呼ぶようになったそうです。
日本では、室町時代(1336年~1573年)から江戸時代(1603年~1868年)の初め頃は、夏と冬の衣類を年2回替えるだけでしたが、江戸幕府により、武家では、四季に応じて年4回の衣替えが制度化されたそうです。そして、可成り細かく定めていました。
・旧暦4月1日~5月4日・・・袷(あわせ・裏地付きの着物)を着る時期とし
・旧暦5月5日~8月末・・・帷子(かたびら・裏地なしの着物)を着る時期で
・旧暦9月1日~9月8日・・・袷(あわせ・裏地付きの着物)を着る時期とし
・旧暦9月9日~3月末・・・綿入れ(わたいれ・生地の間に綿を入れた着物)を着ると決められていたようです。中々、目まぐるしいですね。
現在は、学生さん等の「衣替え」は移行期間を設けたりするなどして、気温やその時の状況によって、多少のズレ!は許されているようです。特に日本の様な、縦長!の国ですと、地方によっては、気温も可成り違いますので、北海道では、夏服を6月中旬から9月中旬とし、逆に沖縄では、夏服は、5月1日から10月末迄となっているようですね。街を歩いていて、女子学生の制服が衣替えされているのを拝見すると、季節の移り変わりを感じる事ができますね。いつまでも、四季を感じられるように、温暖化に気を付けて、暮して行きたいものですね。
高田司法書士事務所
〒177―0041東京都練馬区石神井町7-1-3Tビル3階Ⅽ号室
03-5923―9816TEL
03-5923―9817FAX