文月№8
文月№8
もう直ぐ8月に突入!致しますが、8月1日は「水の日」だそうです。1年のうちで水の使用量が最も多い月に因んで、又、大切な水資源を守る為にも「節水」を呼び掛ける為にもと、制定されました。
今年は、梅雨明けも早く、農作物や飲料水に水不足が心配でしたが、東京都に限って申せば、東京都の水源地が約8割を利根川水系及び荒川水系で、残り2割が多摩川水系です。
幼い頃!幼稚園や小学校の遠足と言えば、多摩地区に住んでいた事も有り、「多摩動物公園」や「玉川上水の羽村の堰」がほとんどでした。その中でも、「玉川上水」は多摩川の水を利用して、江戸時代の前期、1653年(承応2年)に羽村から四谷迄、高低差にして、92.3mの間に全長42,74㎞が築かれました。
取水口から送水先まで全て現在の東京都内に属しています。そして、今なお現役で一部区間は都の水道施設として活躍しています。
そして、もう一つ、此の一大工事を行った『玉川兄弟』の存在です。当時の人々の飲み水や生活用水として、多摩川の上流から町まで、きれいな水を自然の力を利用して引っ張ると言う「難工事」に挑み、工事の途中には、資金が底をつき、玉川兄弟が、自分の家を売ってお金を調達したそうです。そのおかげも有って工事は無事約8ヶ月で完成しました。
現在では、1958年(昭和33年)に「玉川上水」の建設に大きな功績が有ったとして、羽村の取水堰付近に「玉川兄弟」の像が建てられています。
向かって右側に立って、当時の測量器具を手にしているのが、兄の庄右衛門で、左側の片膝をついて間竿を手にしているのが、弟の清右衛門だそうです。
因みに、此の「羽村の堰」は、江戸時代の技術を駆使した「投渡堰」と言う形式を取っている非常に貴重な堰となっており、平成26年には土木学会選奨土木遺産にも、選ばれました。
多摩地域にお出掛けの際には、是非、羽村の堰にも足を運んでみるのも良いかも知れませんね。
高田司法書士事務所
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