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水無月№2

 

六月ともなりますと、浴衣を着る機会も増えて参りますね。この頃では、作り帯や、下駄迄セットになっていたりと、どんどん初心者にとっても優しく!なっていますが、元々は、浴衣は、平安時代の「湯帷子」が語源と言われ、貴族が入浴時や浴後に着る単衣のことだったようです。

江戸時代に入り、木綿が普及すると「ゆかた」と略されて、庶民の夏の普段着となった様です。

一昔前までは、浴衣と言えば、藍染めの物や、白地物が多かったのですが、最近ではカラーバリエーションも豊富で、花火大会や、盆踊り大会等にもお出掛け着として重宝されています。

又、洗える!着物や浴衣もありますし、お洒落の幅も広がりますね。構造も和服の中では最も単純かつ基本的で、価格も比較的安い為、和服が初めてと言う方にも入門編としては丁度良いかも知れません。

 

私達が良く目にしますのは、歌舞伎や日本舞踊等の稽古着としてですが、又、角界の関取が自分の名が入った浴衣地をご贔屓筋や他の相撲部屋に送ったりと言う風習もまだ残っているようです。

浴衣を着用する時は、一般的に通常の着物よりは、着丈も短めで、くるぶしが見え隠れする程度にし、帯も半幅帯が一般的です。そして、履物は、素足に下駄が一般的です。

通常は、素肌にそのまま着用しますが、街着として、浴衣の下に夏用の下着を着る方も増えてきておりますね。中には、高級な素材の浴衣も有り、お洒落な大人女子!に人気があるそうで、「綿紅梅」、「綿絽」、「綿縮」、「麻縮」、「綿絞り」等がありますが、これらの技法は全て着物の技法ですが、これらを絹ではなく、綿や麻で織ったものが浴衣としてのカテゴリーとされています。

暑くて、ムシムシするこれからの季節に、涼しげな浴衣でも着て、夏を楽しみたいものですね。

 

高田司法書士事務所

 

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