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水無月№8

 

今の世の中では、コロナ危機が全世界を震撼とさせましたが、その昔、天然痘なる怖い病気が蔓延し、1858年6月17日には現・東京上野に天然痘の予防及び治療を目的に『お玉ケ池種痘所』が設立されたそうです。

 

江戸中期頃までは、天然痘は罹ったが最後、不治の病と恐れられて居ました。そんな中、天然痘に罹った牛の皮膚などを、敢えて自身の身体に取り込む事で免疫を作り対処する治療法が見事に成功し、治療が可能な病となりました。

 

これ以降、全国各地に天然痘の治療を目的とした、「種痘所」が数多く設けられました。その中でも、その当時から、人口も多く、天然痘感染者も多かった江戸に『お玉ケ池種痘所』が建てられたそうです。

そこには、当時を代表する蘭学者達が集ったそうです。

・伊東玄朴・杉田玄端・戸塚静海・林洞海・手塚良仙・三宅良齋等総勢83名の資金拠出により設立され、天然痘の治療に大きな貢献をしたそうです。

 

因みに、治療法が見つかる前は、天然痘の疱瘡神は犬や猿など赤色の物が苦手と考えられていたため、赤い犬・猿のお面(主に山間部)赤べこ(福島・会津地方)さるぼぼ(岐阜・飛騨地方)等がお守りとして備えられていたものが、今でも郷土土産としても、よく目にしますね。

 

又、、世界で初めて種痘に成功した5月14日は『種痘記念日』と制定されております。

現在では、人々の努力と研究等のお陰で、1977年ソマリアに於いての患者発生を最後に地球上から「天然痘」は消え去り、その後の2年間に及ぶ監視期間を経て、1980年5月WHOが天然痘の世界根絶宣言を行っております。

その一方で、この頃のニュースで言われて居りますのが、天然痘ウイルスからの変位かと言われている『サル痘』なる新しい病気です。コロナもやっと終息かと思いきや、またまた新しい脅威が人類に襲い掛かって来る様です。コロナも天然痘の様に、根絶宣言が近い将来迎えられるといいですね。そして、さる痘にも!

 

高田司法書士事務所

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