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葉月№8

 

数々の、名作ドラマや、作品を残した『向田邦子』さんの命日にあたりますが、もう41年もの時間が過ぎたとは思えない位、いまだに著書がドラマ化されたりしています。

1981年8月22日まだ51歳と言う若さで飛行機事故により亡くなられました。

テレビでドラマ化されたり、映画の脚本にされ映画化されたりと、数々の名作を残しています。代表作に「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「あ・うん」「阿修羅のごとく」等々、又、1980年には短編小説「思い出トランプ」の中の3編が第83回直木賞を受賞します。しかし、残念なことに、その翌年に不慮の事故で亡くなってしまうのですが、その後、優れたテレビドラマの脚本に贈られる「向田邦子賞」が制定されます。

それでも、若い頃は中々大変な時期も経験されており、「多忙な三重生活」で、昼は出版社に勤め、夕方からは週刊誌のライター、合間にはラジオの原稿を書く!と言う目まぐるしい日々を送っていたそうです。

又、「寺内貫太郎一家」が大ヒットした45歳の時には、乳癌を患い手術を受け入院生活も送っています。此のころからは、今迄の人生を振り返ろうと「随筆」を手掛けるようになりました。銀座のPR誌「銀座百点」の連載や、亡き父との思い出を綴った作品等を執筆します。(後に「父の詫び状」としてまとめられる)又、料理好きが高じて「ままや」なる小料理屋も赤坂に開店していたそうです。

そして、数々の名言も!残されていますね。

「言葉は恐ろしい。たとえようもなく気持ちを伝えることの出来るのも言葉だが、相手の急所をグサリと刺して、生涯許せないと思わせる致命傷を与えるのも、また言葉」「自分に似合う、自分を引き立てるセーターや口紅を選ぶように、言葉も選んでみたらどうだろう。言葉のお洒落は、ファッションのように遠目で人を引きつけはしない。無料で手に入る最高のアクセサリーである。流行でもなく、一生使えるお得な「品」である。」等々は流石、作家らしい「筆」の持つ力のすごさを表しています。「長い人生でここ一番という時にモノを言うのは、ファッションではなくて、言葉ではないのかな。」ともあります。

当方も、かなりの「向田邦子」ファンですが、惜しむらくは、もっと長生きされて、熟年になってからの作品も読めたら、どんな世界が広がっていたのかと…残念でなりません。

 

高田司法書士事務所

 

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