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葉月№1

 

昨夜の大雨による、河川の氾濫や、堤防の決壊等々、大変なニュースが入って来ましたが、自然災害の恐怖を、今更ながら思い知らされます。

近頃よく耳にしますが「線状降水帯」なる大雨を降らせる現象が、ここの所、毎日のように天気予報でも注意を呼びかけていますね。

 

「線状降水帯」とは、発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、数時間に渡ってほぼ同じ場所を通過、若しくは停滞する事で作り出される、線状に伸びる長さ50~300㎞程度、幅20~50㎞程度の強い降水を伴う雨域を指します。

最近の災害発生にも密接な関係が有り、今後、発生メカニズムや未解明な点が多い事も有り、継続的な研究が、必要不可欠とされています。

日本に於いては、1990年代頃から度々集中豪雨発生時に「線状」の降水域が見られ、指摘されていましたが、2014年の8月豪雨により、発生した広島市の土砂災害以降この「線状降水帯」と言う言葉が使われるようになりました。

そして、更に困る要因に、なかなか予測する事が難しい事です。

「線状降水帯」の特性上、数百㎞にも及ぶ台風とは違い、数十㎞と規模も小さく局所的である事です。その為、発生してから初めてその存在を把握する事も多く、又、地域ごとに地形や風向き等によっても急に発生することも多々有るようです。その為対策などが遅れしばしば被害も甚大となります。

 

「観測史上最多の雨量」「何十年に一度の雨」や「まるでバケツをひっくり返したような激しい雨」等々最近の天気予報でよく耳にする言葉ですが、一つの要因に「地球温暖化」が有るようです。

海水温の上昇や大気中に含まれる水蒸気量の増加によって、近年は特に「線状降水帯」が発生しやすくなっていて、雨の勢いも激しくなって来ているそうです。心配な事に、日本近海の海水温は地球の全海洋の平均より2~3倍早いペースで温暖化が進行していると分析されています。

大切な地球を守る為にも、今一度普段の生活を見直し、環境にやさしいエコ!な暮らしを心がけたいものですね。

 

高田司法書士事務所

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