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葉月№10

 

 

この夏、どこかへ泊りがけでお出掛けになった方も多いかと思います。当方がまだ学生の頃よくお世話になった宿泊施設に「ユースホステル」がありました。今日はそのユースホステルの日で有ります。

「ユースホステル」の歴史は、プロイセン王国(現在のドイツ北部からポーランド西部にかけて領土としていた王国で、首都はベルリンに有った国1701年~1918年)のリヒャルト・シルマンが創設した、青少年少女の旅行に安全かつ安価な宿泊場所を提供する事を主旨として生まれた宿泊施設です。

我が国では、1951年10月16日に、下中弥三郎、中山正夫、横山祐吉、金子智一らが中心となり「日本ユースホステル協会」(🅹ÝH)が発足しました。1952年に13施設と契約し1955年には、北海道千歳市の支笏湖に直営第一号として「支笏湖ユースホステル」をオープンさせています。

利用する上で、会員になると色々な優遇も受けれるようになっていて、学生や若者の旅行には、うってつけでもあります。

1951年の設立以後、全国各地でユースホステルの開業が相次ぎ、1974年の最盛期には587施設にも膨れ上がりました。しかし、生活様式の変化や、人々の暮らしが豊かになって行く中で、段々と施設も数が減少し、2013年頃には半分以下の222施設までとなっています。会員数に至っては1970年代に最高63万人を超え、世界第一位となった事もあったのですが、現在では、37800まで減少しています。

ユースホステルは、今では余り経験出来ないような!例えば見知らぬ人との相部屋や門限等々、(男性と女性と別部屋で初対面の人同士相部屋)が経験出来ますが、今では、学生さん達より、30代等の社会人が宿泊者のかなりのウエートを占めているそうです。

今現在、世の中の宿泊施設は様変わりしており、以前は、ユースホステルの宿泊料金は最も安いとされていましたが、色々なホテルや旅館、ビジネスホテルの台頭により、価格に於いても、太刀打ちできなくなって来ております。

一昔前の学生さん達が、価格の安い周遊キップ等を利用して全国各地のユースホステルに泊まりながら旅を続けていた頃が懐かしくも有りますが、ホテルや旅館業界の方々の努力も有り、旅の風景も変わりつつあります。夏が終われば、紅葉の美しい季節の到来となりますが、たまには、ゆっくりと何処かにお出掛けするのもいいですね。

高田司法書士事務所

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