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長月№3

 

本日9月8日は、国際識字デーにあたります。

これは、1990年に国連が国際年と定めました。

識字とは、文字を(書記言語)読み書きし、理解出来ること、又、その能力を指します。文字に限らず様々な情報の読み書き、理解能力を指すときに、日本語ではリテラシーと表現されます。

ここ日本では、100%の割合で子供達は義務教育を受けられるため、文字の読み書きは殆ど問題ないと言われて居ります。しかし、世界では文字の読み書きが出来ない方が、2017年時点では約7億5000万人(世界の15歳以上の6人に1人)いると言われています。

この問題に対し、全世界の大きな課題として、解決すべき問題とし、持続可能な開発目標としてSÐGsでも教育分野で取り上げられて居ります。

「2030年までに、全ての青年と大多数の成人が男性、女性関係なく、識字と簡単な計算が出来る様にする」と言う目標を定めています。

識字率の高い地域と低い地域は、先進国か開発国で大きく分かれる傾向に有ります。北アメリカやヨーロッパ、東アジアの地域は比較的、識字率の高い国が多く、一方アフリカ地域では識字率はまばらな状況です。2017年時点では、ニジェールが最も識字率が低く、15歳~24歳の識字率は男性が35%、女性に至っては15%となっています。

識字率の低い国の背景には、歴史的、地理的問題を含み、特に後発途上国の多くが第二次世界大戦後に独立した国も多く、その後も、紛争や差別により、経済的にも困窮している国も多いのが特徴です。その他にも、地域的に独自の言語しか使っておらず、その言葉を用いて子供らの教育を行える教師も不足していることなどが、教育を受ける機会を奪っています。

問題は、文字の読み書きや、計算が出来ないことで、色々な危険な目にあったり、悪い人に騙されたりする危険が多くなることです。時には、命の危機に陥ることも、薬品の取り扱いや、摂取、又、紛争の起こる国では地雷原が残っている場合も多く、その警告の看板が理解できずに、誤って足を踏み入れたりと、かなりの危険に晒されます。

何よりも深刻なのが、仕事を選べなかったり、仕事に必要な能力を身に付ける事が出来ずに、安定した収入も望めず、自らの子供たちにも貧困が続いてしまう事です。そして、社会からも取り残される!こんな状況が今も世界の何処かで繰り返されています。

願わくば、一刻も早く、この様な現状を解決し、全ての、世界中の人々が、等しく教育を受けられますよう、願ってやみません。

高田司法書士事務所

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