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長月№6

 

本日は、「国際民主主義デー」ですね。

2007年のこの日に、民主主義の原則を推進し、又、維持する目的の下、国連が制定しました。

全世界における、民主主義を振り返り、あらゆる場所に於いて、全ての人々が享受出来るものとして実現させる為にも、国際社会、各国政府、市民社会及び一人ひとりの関与と支持が不可欠とされています。

「自由の価値」・「人権の尊重」等々、当たり前の“権利”と日本などでは思われがちですが、世界では、まだまだ実現が難しい地域も多々あります。

例えば、国政選挙などでは、自由に投票が出来なかったり、選挙に立候補すること自体、ある一定の政党が牛耳っていたりと、民主主義の理念「国の在り方を決める権利は国民が持っている」等と言われていますが、現実には、難しい情勢の国々も有ります。

民主主義国家では、国民の政治的な自由、表現の自由、言論の自由を認め、国民みずから自分達の代表を選び、その選ばれた代表者に政治を任せます。原則として、その代表者が国民の為に仕事をしなければ、選挙で引きずり下ろす事も可能です。それと相反するのが「独裁制」です。独裁制では、特定の個人又は党派などが政治権力を一手に握る仕組みで、独裁政治が行われ、国民は常に支配される側になります。

昔!学校で習った三権分立制度、「立法」・「司法」・「行政」が日本における民主主義の「担保」とされますが、基本的には法律を作る「立法」と政策を実行する「行政」そして、憲法違反を裁く「司法」の三機関が、それぞれ独立し、互いに監視する事によって、権力の過度な集中を防ぐ事が出来ます。

そんな中、日本の民主主義は、世界においての評価は余りよろしくないようです。2016年のイギリスの「エコノミスト」誌関連のシンクタンクは、世界167の国と地域を対象に民主主義ランキングを発表しましたが、日本は23位で、先進国としては、下位になります。因みに、一位はノルウェーでした。

大きな理由として挙げられるのが、投票率の低さと言われています。北欧諸国では、80%にも上る投票率が、日本では、50%前後とかなり低迷して居ります。投票率が低い=民主主義が成熟していないと判断されるからだとも言われています。そして、女性議員の少ないことももう一つの理由とされています。ヨーロッパ諸国では、3割を占め、女性の首相も珍しく有りませんが、日本では、議員の数も少数派で、女性の総理大臣も未だ誕生して居りませんね。いつの日か女性の総理大臣が誕生する事を楽しみにしています。

高田司法書士事務所

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